●保管は法令に従って
接着剤は消防法の危険物に該当します。保管にあたっては、法令及び市町村条例を守ってください。また、使用後は火気を避けて冷暗所に保管してください。
●使用は法令に従って
エスロン接着剤は、厚生労働省の有機溶剤中毒予防規則において「第二種溶剤等」に該当します。屋内で、接着剤の1時間当たりの使用量が、以下の許容使用量を超える場合には、「有機溶剤中毒予防規則」が適用され、「有機溶剤取り扱い作業主任」の資格が必要となります。詳細は所轄の労働安全基準監督署にご確認ください。
接着剤許容使用量W(g/時間)=0.4(g/m3・時間)×部屋の容積(m3)(部屋の容積は、床から高さ4m以下の部分とし、150m3を超える場合は、150m3で計算する。)尚、接着の1時間あたりの使用量は、実際に使用する接着剤の量に0.6を乗じた値です。
●換気・火気に注意
有機系溶剤による中毒、火災や爆発事故を防止するため、作業現場内および管路内の換気に注意し、火気を避けてください。
●目に入ったら
誤って目に入った場合は、こすったりしないで速やかに医者の診断を受けてください。
●手洗いとうがい
使用後は、手洗いとうがいを充分に行ってください。
●手袋の着用を
かぶれ、ただれを防ぐために手袋を着用し、直接皮膚に触れないよう注意してください。万一皮膚に触れた場合は、速やかに石けんと水でよく洗い落としてください。
●他用途への流用は禁止
エスロンパイプ・継手の接着には専用のエスロン接着剤をご使用ください。他の用途に流用しないでください。
●古いもの、異物混入したものは使わない
土砂・水の混入したものや、古くなって固まりかけた接着剤をシンナーなどでうすめて使用しないでください。接着効果が低下し、抜けの原因となります。
●初期のたまり水は捨てて下さい
エスロン接着剤には有機系溶剤が含まれています。施工に於いて、接着剤の塗布が多いとき、また施工後乾燥が十分でない内に水を流すと水が臭う場合があります。接着剤を十分乾燥させたうえ、初期のたまり水は必ず捨ててください。
●混合しないでください
異種の接着剤同士、または古い接着剤と新しい接着剤を混合しないでください。接着効果が低下し、抜けの原因となります。
●安全管理
危険防止のため、保管場所の周囲に部外者、特に子供・幼児が立ち入らないよう管理してください。
●面取り
接合する前には必ず管端の面取りを行い、必ず標線を記入してください。面取りを行わない場合、継手内面の膨潤層をかき取って接着強度が低下します。
●塗布面の清掃
接合面の油・水気・ほこりをふきとってから、継手、パイプの順に接着剤をできるだけ均一に塗布してください。
●塗布後速やかに挿入
接着剤塗布後、素早く管を継手に挿入し、抜け出なくなるまで押さえてください。
●再挿入の禁止
接着剤を塗布し一度挿入して抜け戻った管・継手は、接着剤の再塗布の有無にかかわらず、再挿入して使用しないでください。接着効果が低下し、抜け漏水の原因になります。